■Album [ニノチカ]
2012.9.9 迄 限定配信
ニノチカ
dial.studio
1. Res >> peace
2. キャバレー
3. アイム イン(ノットワンダーランド)
4. フィルム
5. ハートに火をつけた
6. いかがわC!!
7. 恋に落ちるスピード
8. Res << peace
9. 謎の干渉?
10. キャノンボール
2. キャバレー
3. アイム イン(ノットワンダーランド)
4. フィルム
5. ハートに火をつけた
6. いかがわC!!
7. 恋に落ちるスピード
8. Res << peace
9. 謎の干渉?
10. キャノンボール
Guest Friend
aoyagi retoro:gt (T-5,7)chokoliyte:vox : from apple city (T-2,3)
CHINA-96 : Art work
ニノチカ
(左: banglar 中央:hosaka 右: masaru takemoto)
知人の映画音楽を制作するために結成。活動拠点として
片田舎にある古民家を自分たちで改築し
片田舎にある古民家を自分たちで改築し
『dial.studio』として運営
2012年の夏。満を持してファーストフルアルバムを発表
エレクトロニカから室内楽そしてAORすべてを昇華した
総天然色ガラパゴスポップスを展開中
■banglarとhosakaとmasaru takemotoによる『ニノチカ』全曲解説
1. Res >> peace
masaru takemoto「オープニングを飾る曲、banglarが打ち込んだリズムが重なる瞬間がいい.。ニノチカはバングラーのアルバムと言っても過言ではないです。」
hosaka「浮遊感と小気味よさがいい感じにミックスされたんじゃないかと。」
banglar「オマージュ的な一曲。Masaru Takemotoのシンセサイザー三重奏に4/3 8/6 の複合拍子。最後のほうでバスドラムを 2/3 のリズムセクションを乗せました。」
2. キャバレー
masaru takemoto「Talking Heads “This Must Be The Place (Naive Melody)”を超えた空気感。サックスのあえてリバーブを切った枯れた感じと、男女のツインボーカルが都会の冷たい感じを表している 。後半のシンセは『もしケヴィンシールズがシンセ弾いたら』」
hosaka「『踊りたくなるような曲を作ろう』って感じで、takemoto氏は頻りに不思議な踊りを踊っていた。Chokolyteさんの透き通った声がとても宜しかったので、できるだけフラットに、ハイウェイを淡々と走っているようなイメージで、時々感情が見えるように。」
banglar「このアルバムの顔と言える曲。Masaru Takemotoのベースと、私のドラムによるセッションを種にして発展させました。一見シンプルなポップスに聞こえますが、ベースだけ3小節毎に展開していたりしてトリッキーな一面もあります。」
3. アイム イン(ノットワンダーランド)
masaru takemoto「メロディがいい。声は真似できない楽器」
hosaka「いい曲だな~としか言えない。なんせ僕がダイアルスタジオでヘッドフォンを装着して、大音量でオケを聴きながら4曲目『フィルム』の作詞をしていたら何時の間にかこの曲が出来上がってて、次に集まったときにはもうメロディと歌詞が出来てたから。」
banglar「Masaru Takemotoのギターと、私のドラムによるセッションから発展させた一曲。骨組みが出来上がった時点で女性ボーカルのイメージが沸き、Chokolyteをボーカルとして招くきっかけになりました。クロッシング・ハーモニーに挑戦しています。」
4. フィルム
masaru takemoto「ワンコードで押し切る曲。いい意味で自分では書けない歌詞、メロディの曲。ニノチカの強みは全員が作曲できるところ」
hosaka「このアルバムの中でこの曲だけ僕が作詞しました。静かに燻る猜疑心と夕焼けと沈み行く太陽的な残響を。歌のほうも同じ感じのイメージで、問いかける様に歌いました。オケも全体的にアコースティックな感じ」
banglar「フィルムを巻いて再生するようなイメージのイントロ。そのhosakaのワウギターを軸に始まったセッションが骨組みになっています。コンボオルガンのボリュームペダルを最大限に駆使した一曲。」
5. ハートに火をつけた
masaru takemoto「第4のメンバー、青柳レトロ氏のギターが冴える。日本の(特に2000年以降の)ロックバンドセオリーを意識して作詞しました。コード進行自体は大学生の時、作った曲をリプロダクト。題名はドアーズのもじり」
hosaka「夕方あたりになんとなくTVをつけたら特撮の再放送がやってて、懐かしいような寂しいような感じでぼーっと見てるんだけど、いつの間にか見入ってしまっていて、さて昔自分がなりたかった様なヒーローに自分は成れているのか…と、この曲はアルバムの中でサビが一番好きです。」
banglar「アルバムの中で一番シンプルなバンドサウンドになっていると思います。後半で一気に加速します。」
6. いかがわC!!
masaru takemoto「タブーをあえて犯した曲。ティポグラフィカの今堀恒雄氏が提唱するリズムの『訛り』それが顕著に現れている曲」
hosaka「ちょっと擦れて気だるい感じで。いかがわC!!のCは何故Cなのか。如何わしい。」
banglar「終盤にかけて畳み掛けるような展開、突如現れる複合拍子(4/4拍子の中でドラムだけ3/4拍子)。それらを引き立てる異質なミックスを目指しました。」
7. 恋に落ちるスピード
masaru takemoto「ニノチカのテーマである『自然な複合拍子』体現できた曲です。サックス、唄ともに悩みました。一番最初に出来て一番最後に完成した曲」
hosaka「歌は、浮かれたようなはっちゃけてるような馬鹿っぽいような感じで。後はお祭り感を出すために最後のほうでやんややんややってますがあれは地元の方言です。『よっちゃばれよっちゃばれ!』って言ってます。『寄ってこい寄ってこい!』的な。」
banglar「セッション中の勘違いから生まれた複合拍子とお祭り騒ぎの融合!そのセッションは、初対面の日に4/4拍子の中でドラムだけ6/4拍子の複合拍子で行うという、過酷な内容でした。dial.studioでのレコーディングにおいて、実験的な要素の強い曲だと思います。」
8. Res << peace
masaru takemoto「このアルバムは自分たちが取り巻く環境やユースカルチャーをも取り込んで行こうと、ボーカロイドはbanglarが明るいので。」
hosaka「数々のVOCALOIDを喋らせている曲の中でもうまく喋ってくれている。でもいくら人間に似せたとしてもそれはVOCALOIDなんです。」
banglar「VOC@LOID『初音ミク』を使っています。作られた人間らしさ。」
9. 謎の干渉?
masaru takemoto「まさに謎」
hosaka 「“謎の干渉”とは。自分が普段使用しているコンデンサマイクをスタジオで使っていた際、突然音が入らなくなる現象である。一時期はiPhoneが原因ではないかと疑ったが未だ原因は不明。尚この現象は自分が使っているマイク以外では発症しない。」
banglar「レコーディング中に起こった謎のマイク干渉事件。」
10. キャノンボール
masaru takemoto「新人バンド一枚目の努めとしてカバーを。何気に一番悩んだかも。元ある物を再構築するということは、ないものを作り上げるとは違った難しさがあります。この曲にした理由は、2000年以降の日本語ロックのなかでも史上最高のパンチラインを持っているから」
hosaka「いわずと知れた中村一義氏のカバー。原曲を踏襲しつつ、もう少し浮遊感と展開を意識した方向性で歌いました」
banglar「原曲とは違ったアプローチを意識しました。サビの前半などでコード進行を遊び、ドラマチックな展開になったと思います。」